第7話:組み上げ(仮)完了!
 

できた!永らくバラしていた我がボンコツが、再びオートバイのカタチに戻った。

実はまだ予定しているカスタムの半分も終わっていないのだが、ここから先は必要パーツの入手待ちで手が付けられない。それに、あまり長いこと屑鉄の状態にしたままだったので、果たしてまだエンジンがかかるか?ちゃんと走るか?ちょっと心配になってきたこともあり、いったん組み立ててみることにしたのだ。 

かくして今朝未明、組み立て完了。 ネジやナットがあまることもなく、無事元の姿に戻ったが、ここでエンジンをかけるわけにはいかない。こそこそ戸外へ持ち出した。

空っぽにしてあったタンクに1リッターだけガソリンを入れる。コックを「ON」の位置にひねってガソリンを供給すると、ぎゅるるる...と液体が浸透していく音がする。チョークレバーを引いて、キルスイッチはオフのまま軽く二、三度、キックを空蹴りしてオイルとガスを行き渡らせる。GB にはセルがあるのだけれど、やはり組み直し後の一発目は気分的にキックでガツン!といきたい。キックレバーをゆっくりと降ろして上死点を探す。靱帯がつながった左足を軸に車体をまたいで立ち上がり、いざガシュンとキックを踏み降ろす。 

「  . . . 。」 

あれっ?う〜ん。いや。気を取り直してもう一度。ガシュン! 

「  . . . 。 」 

やっぱりかからない。儀式的に美しいはずのキックは諦め、セルを回す(すでに必死!)。 

キュルキュルキュルキュル... ドバッ。ドドド、ドバッ。 

いったんセルスイッチから手を離し、10秒ほど待つ。 

キュルルキュルキュル... ドドド、ドバッ、ドバッ。ドゥロロロン!ドッ、ドッ、ドッ、ドッ... 

かかった、かかった、かかりました!(ドッと疲れつつ、満面の笑み)。

まずは一安心。そして一段落。そのままさっそく試走に出かける。とはいえ、まだ遠乗りはパス。速度を出し過ぎないよう注意して、近所をグルグル周回する。 

写真を取り忘れたのでレポートはしなかったが、今回のカスタムではハンドル回りの他に、チェーンと左右レバーを新品に換装している。また、鉄製で重たいくせに妙に軽い音を出すノーマルのマフラーを WM の絶版 GB用マフラーに、また、しなやかと云うよりはヤワな印象だったリアサスを、HAGON のオールドタイプに変更した。 

GB のエンジンには、標準でバランサーが入っている。またマフラーにはチャンバーが標準装備されていて、妙に軽い音を出す。この二つのおかげで単気筒特有のドコドコ感が希薄だったのだが、WM のマフラーがいい感じで「ドッドッドッ」と低音を響かせてくれるようになり、より単気筒らしくなった。 ただ、同じく今回換装した POSH 製の小振りなバックミラーは大失敗。MAGRA のセパハンに付けるにはステーが短かすぎて、ミラーに目をやっても自分の顔しか見えない。これではバックミラーではなく化粧直しのバニティミラーだ。

小1時間とはいえ試走したことで、とりあえずは溜飲を下げ、またしても部屋に戻す(もう入ることが解っているので今度の部屋入れは簡単)。 

熱せられていた鉄の温度が下がる時に出す金属音を聞きながら、今後の展開を考える。 

形はいいんだけど、たる型グリップはどうも握った感触がイマイチだな。あ、マフラー換えたのにキャブレターの調整してねぇや。バックステップにするか、あるいはハンドルをセパハンからバーハンに換えないと、腰が死にそうだよなぁ。ミラーはそのハンドルの変更後に考えなくては。もともと付いてた紺のタンクとサイドカバーはいったん総剥離してリペイントかメッキだな。ってことは、デカールも作らなくっちゃ。あと、シートはちょっとアンコ抜きして表皮をタックロールに... 

キリがないのである。
2005年 11月 04日 金曜日