第4話:磨く磨く...
 

バイクの顔はガソリンタンクとエンジンだろう。この二カ所のたたずまいでバイクの印象ががらりと変わる。自己流整備もある程度はかどったところで、磨きに入る。 

磨きは好きな作業だ。吹きこぼれたガスコンロや焦げ付いたフライパンを磨き上げ、ピカピカにするのは昔から好きだった。ただ、今回バイク磨きをしながら考えてみたが、ボクは別に新品のぴかぴか光る金属が好きなわけではない。どちらかと云えば、使い込まれて適度に使用感の漂っている金属のほうが魅力的に思える。ただ、磨きに磨いて出てきた新しい地肌の輝きは、新品のそれとは明らかに違うのだ。 

ここ数日、エンジン回りを磨いていたが、表面は磨いた時間分どんどん綺麗になっていく。けれど、金属ブラシも届かない細かい目地には、依然として汚れが付着したまま残る。ボーッとしていて磨きすぎてしまった部分には、やすり傷が付く。こういったランダムな感じがイイのかも知れない。...と思ってみたりする。だから、あまり細部まで念入りに磨いたりしない。ちょっと離れて眺め、『手入れされている感じ』が出たところで次の部分に移る。 

なんだ手抜き仕事じゃん、と云うなかれ。そんな半ば手抜き仕事で続けていても、3日磨いてまだ半分終わらないのだから。エンジンて手が届かない(=力が入らない)場所が多いねぇ...。
2005年 10月 21日 金曜日